社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)
その言葉から少したった時、身体の中心部の痛さが私を襲う。
凄く痛いという知識があったけど想像していた痛さとは少し違っていた。
「い…っ!」
痛いには違いないけどそれを言葉にするにはとても難しい痛みで――
「や…ぁ」
ポタリと上から落ちてくる汗。
瞼を上げうっすら見てみれば、見た事ないような顔の拓斗さんがそこにはいた。
拓斗さん…
「……とさん」
「優子」
「たく、とさ…!」
何度も何度も何度も、私は拓斗さんの名前を呼び続け拓斗さんも同じように優子と何度も言ってくれた。
拓斗さんと入籍してから今まで沢山の幸せを感じたけど、今は1、2を競うくらいの幸せを感じてる。