社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)
そんな奥様の瞳にうつるのは紛れもなく社長だけ。
社長ともなれば次々と女達があの手この手で口説きにくる。
それも極上の女が。
そんな中で社長が選んだのが奥様だった。
ああ、あの日が懐かしい。
「でも…、そのなんていうか」
「はい」
「だ、きあってキスをしてたので」
恥ずかしそうに話す奥様。
ああ、これか。
奥様が頬を赧らめてた原因は。
「すみませんが詳しくお話しして頂けますか?」
――あれからかなり興奮気味に今まで見た事全てを話してくれた奥様に、俺は赧らめる所か唖然になった。
なぜなら社内である場所で社員同士がしてた事実に驚きだ。
社内恋愛禁止ではないとは言え流石にまずいだろう。