社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)



それはいい意味でも悪い意味でも社長は奥様と出会って変わってしまった。





「大丈夫ですよ。奥様に何かあったのではなく奥様はたまたま目撃しただけですから」

「目撃?」

「ええ、社員同士が何やらしてた所を目撃してしまったようです」

「詳しく話せ」





そう言われた俺は奥様から聞いた事を社長に伝える。


その相手に佐渡の名前を上げれば流石の社長も驚いたように微かに目を見開いていた。


普段社長の表現が豊かではない、が社長と共に仕事をしていく内に微かに顔に出す事を知った。





「佐渡はまだ外にいるのか?」

「そのようです。予定では15時前後に当社にとの事ですが」





奥様を見送り佐渡の予定を念の為に調べた俺は正解だったみたいだ。



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