社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)



「中国語喋れるんですか?」

「あぁ」

「初耳です」

「伝えてないから当然だろ」





私が知ってる中国語と言えばシェイシェイはありがとうと意味だけ。


なんだか中国語も喋れるなんて、本当に拓斗さんはすごいんだとますます実感しちゃったよ。





「じゃ、部屋で仕事するから」

「頑張ってください」





そのままビールをグイッと飲み干した拓斗さんは、テーブルの上に缶を置きリビングから出て行って私は携帯を開いた。





 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
青葉青葉!

拓斗さんに聞いたら行っていい
って言われちゃった
______________





「これでよし」





すっからかんになった缶を洗い、脱衣所に向かう。



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