日本国民参加型ゲーム
「日本国民参加型ゲーム?なんだこれ?」
店内の客はみんなおれと同じリアクションだ。
店のなんかのイベントか?とも思ったが、従業員の一人はリモコンのボタンをあちこち押しており、もう一人の従業員は配線の確認をしているのを見ると店のイベントでもないことがわかった。
「おいっ、ここにも同じの出てるぞ!」
客の一人が自分の携帯を見せながら叫んだ。
おれも急いでジーンズの左ポケットから携帯を取り出す。
よほど慌てていたのか、携帯がうまく手に収まらず、携帯を落とししまった。
床に落ちた携帯。
その画面にも…やはり…
『日本国民参加ゲーム』
砂嵐を背景に赤い字。
ユイの携帯にも同じものが…
「キャー!、何これ?なんなのこれ?気持ちわるい…」
見れば見るほど薄気味悪い映像だ。
砂嵐をバックによく日本のホラー映画で使われるような字体。赤い文字からは少し血が流れているかのように見える。
その文字、言葉が砂嵐の中、震えるように小刻みに動く…
微かに消えてはまた網膜に焼き付けんとばかりに濃く浮かび上がる…
そこへ少し前に会計を済ませた常連客の一人が、ドアを叩き破る勢いで戻ってきた。
「外が大変なことになってるぞ!」
このバーは地下にあるので周りの状況はよくわからなかった。
おれは席を立ち上がり地上めがけて階段を駆け上がった。
店内の客はみんなおれと同じリアクションだ。
店のなんかのイベントか?とも思ったが、従業員の一人はリモコンのボタンをあちこち押しており、もう一人の従業員は配線の確認をしているのを見ると店のイベントでもないことがわかった。
「おいっ、ここにも同じの出てるぞ!」
客の一人が自分の携帯を見せながら叫んだ。
おれも急いでジーンズの左ポケットから携帯を取り出す。
よほど慌てていたのか、携帯がうまく手に収まらず、携帯を落とししまった。
床に落ちた携帯。
その画面にも…やはり…
『日本国民参加ゲーム』
砂嵐を背景に赤い字。
ユイの携帯にも同じものが…
「キャー!、何これ?なんなのこれ?気持ちわるい…」
見れば見るほど薄気味悪い映像だ。
砂嵐をバックによく日本のホラー映画で使われるような字体。赤い文字からは少し血が流れているかのように見える。
その文字、言葉が砂嵐の中、震えるように小刻みに動く…
微かに消えてはまた網膜に焼き付けんとばかりに濃く浮かび上がる…
そこへ少し前に会計を済ませた常連客の一人が、ドアを叩き破る勢いで戻ってきた。
「外が大変なことになってるぞ!」
このバーは地下にあるので周りの状況はよくわからなかった。
おれは席を立ち上がり地上めがけて階段を駆け上がった。