天神学園高等部の奇怪な面々Ⅸ
だが。

(けけけけっ、私って何てウルトラどラッキー)

どこをどう解釈したのか、千歳は心の中でほくそ笑む。

(今、学園上層部の連中はごっそり留守にしている…生徒会長も風紀委員長も留守、つまり邪魔する者は誰もいない、しかもおあつらえ向きに朝から丹下君と遭遇!これは私の計画の捨て駒として利用しろという某神様のお告げ!)

某神様、迷惑顔。

…千歳は表面的な笑顔の裏で、腹黒い陰謀を企んでいた。

つまり、守備の薄くなった天神学園の乗っ取り計画。

龍太郎という優秀?な配下を得て、彼女はその邪悪な目論見を実行に移そうとしていた。

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