天神学園高等部の奇怪な面々Ⅸ
流石は某ロボット生徒がデータ更新するほどの単純思考回路の持ち主だ。

龍太郎は千歳の予想に反した思慮のなさで行動を開始する。

困ったのは千歳だ。

まだ作戦の前段階なのに行動を起こされても…。

(何やってんのよ、あのアメーバ野郎!)

単細胞と言いたいらしい。

(あの分だとすぐに翡翠や龍娘に取り押さえられて念入りにフルボッコにされる筈!そうなる前にこっちの計画を実行に移さないと!)

前倒しになってしまったが仕方ない。

松葉杖で動きにくい体に鞭打って、千歳は慌てて校舎内へと突入した。

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