天神学園高等部の奇怪な面々Ⅸ
「龍太郎!」

荏月が龍太郎の黒髪を鷲掴みにする。

「『二度と遡雫には手を出しません』ってここで詫び入れろ。そしたらフルボッコじゃなくてハーフボッコで許してやんぜ」

「何で俺が…」

龍太郎は逆に荏月の頭を両手で掴んで。

「てめぇに詫び入れにゃならんのだっっ!」

強烈な頭突き!

見ているこちらの方が痛いような猛烈な勢いで、頭を叩きつける!

「っっっっっ…!」

流石の荏月もこれは効いたのか、一瞬意識が飛びかける。

そこへ。

「遡雫がそんなに大事なら…」

拳を振りかぶる龍太郎。

「首に縄でもつけとけっっ!」

荏月の顔面に正拳突き!

机やら椅子やらを薙ぎ倒しながら吹っ飛ぶ荏月は…。

(遡雫の首に縄…ご主人様と妹ペット的…背徳的でイイッ!)

殴り飛ばされつつも、グッ!と親指を立てていた。

どこまで病んでんだコイツ。

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