天神学園高等部の奇怪な面々Ⅸ
「ってぇ…何なんだアイツは…」

頬を押さえて呟く龍太郎。

そんな彼の頬にハンカチを当てながら。

「いいお兄ちゃんでしょ?」

遡雫は、ほにゃっ、と微笑む。

「私、お兄ちゃんの事大好きなんだぁ…♪」

荏月が聞いたらその場で卒倒しそうな発言。

しかし、彼女の発言は続く。

「龍太郎も好きだし柿ピーも好きだし小夜も好きだし学園の友達はみんな好き」

「……」

胡乱な目で見る龍太郎。

「でも一番好きなのは、購買の焼きそばパン(大)かなぁ…」

焼きそばパンに負けてますよ、お兄さん…。

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