天神学園高等部の奇怪な面々Ⅸ
しかし、である。

待てど暮らせど続報は来ない。

どうにもこうにも来ない。

龍太郎などそっちのけで、修学旅行先では乱痴気騒ぎが繰り広げられているのだが、それは『天神Ⅷ』を参照の事。

「くっそ、俺は無視か!」

歯噛みする龍太郎。

それがスペシャルバカクオリティ。

遠隔フルボッコである。

と。

「ああ、2年の丹下 雛菊さんの件ですか」

教壇から涼やかな声が聞こえた。

ここまであからさまな授業妨害を受けながら、それでも爽やかな笑みを湛えているのは担任の桐木 高成。

「彼女に彼氏ができたという話でしょう?僕は知っていますよ?」

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