天神学園高等部の奇怪な面々Ⅸ
「そうまで言うのならば…」
小さく溜息をつき、やれやれと首を横に振って。
高成は龍太郎に向き直った。
「丹下君、実は君宛てに、僕は雛菊さんから直接メールを貰っているんです(嘘だけど)」
「な、何だって…?」
疑うという事を知らないのか。
スペシャルバカ、またも術中に嵌まる。
「読み上げましょう…」
高成はポケットから携帯を取り出し、さも事実の如くメールを読むふりをする。
「『龍太郎、私は故あって風紀委員長様の所有物となりました。最初は汚らわしくておぞましい相手だと思っていましたが、今や風紀委員長様のテクにメロメロです』」
メロメロと来たか。
ここらへんで嘘だって気づけよ、スペシャルバカ。
「『つきましては、私は風紀委員長様に篭絡されて完璧に虜にされてしまいましたので、このムカッチャパピリアの地で花魁を天職に生きて行こうと思います。二度と天神学園の地は踏みません。さようなら』(嘘だけど)」
「快楽堕ちかぁあぁぁあぁぁあっ!」
龍太郎、頭を抱えて悶絶。
小さく溜息をつき、やれやれと首を横に振って。
高成は龍太郎に向き直った。
「丹下君、実は君宛てに、僕は雛菊さんから直接メールを貰っているんです(嘘だけど)」
「な、何だって…?」
疑うという事を知らないのか。
スペシャルバカ、またも術中に嵌まる。
「読み上げましょう…」
高成はポケットから携帯を取り出し、さも事実の如くメールを読むふりをする。
「『龍太郎、私は故あって風紀委員長様の所有物となりました。最初は汚らわしくておぞましい相手だと思っていましたが、今や風紀委員長様のテクにメロメロです』」
メロメロと来たか。
ここらへんで嘘だって気づけよ、スペシャルバカ。
「『つきましては、私は風紀委員長様に篭絡されて完璧に虜にされてしまいましたので、このムカッチャパピリアの地で花魁を天職に生きて行こうと思います。二度と天神学園の地は踏みません。さようなら』(嘘だけど)」
「快楽堕ちかぁあぁぁあぁぁあっ!」
龍太郎、頭を抱えて悶絶。