天神学園高等部の奇怪な面々Ⅸ
「丹下君…」
携帯をポケットにしまい、高成は彼の肩にポンと手を置く。
半笑いだったが、今の龍太郎にそれに気づく心の余裕はない。
「確かに不幸な結末となってしまいましたが、これもまた雛菊さんが自ら選んだ運命です。笑って送り出してあげようじゃありませんか。君のお姉さんは風紀委員長の奴隷に成り果てた訳ですが、これもまた人生です(嘘だけど)」
「…………」
完全に思考回路が停止してしまっているのか。
龍太郎は廃人みたいな顔をして棒立ちになっていた。
携帯をポケットにしまい、高成は彼の肩にポンと手を置く。
半笑いだったが、今の龍太郎にそれに気づく心の余裕はない。
「確かに不幸な結末となってしまいましたが、これもまた雛菊さんが自ら選んだ運命です。笑って送り出してあげようじゃありませんか。君のお姉さんは風紀委員長の奴隷に成り果てた訳ですが、これもまた人生です(嘘だけど)」
「…………」
完全に思考回路が停止してしまっているのか。
龍太郎は廃人みたいな顔をして棒立ちになっていた。