天神学園高等部の奇怪な面々Ⅸ
「さらば!天神学園!」

フェンスからダイブしようとした龍太郎を。

「らめぇっ!」

間一髪、龍太郎の行動に気づいた美葉の放った矢が直撃!

「うごっ!」

狩人に射抜かれた山鳥の如く、龍太郎はフェンスから屋上の床に転がり落ちた。

「そちは何をやっておじゃる、ほれ、蹴鞠キック」

美葉と共に龍太郎を止めにきた融も、洗礼の蹴鞠キック。

「いてっ!いてっ!うるせぇ止めるな!」

龍太郎は喚く。

「姉貴を18禁風紀委員長に慰み者にされた俺の気持ちが、てめぇらにわかってたまるかっ!」

「「は???」」

顔を見合わせる美葉と融。

「何の事でおじゃるか?雛菊に彼氏が出来たという話か?」

はてな?と首を傾げる融。

「雛菊先輩って、2年の色白先輩と付き合う事にしたんじゃないの?私はアリスカ先輩からのメールでそう聞いてるけど?桐木先生の嘘を真に受けてたの?龍太郎」

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