天神学園高等部の奇怪な面々Ⅸ
この恨み、晴らさでおくべきか。

猛ダッシュで階段を駆け下り、廊下を駆け抜けた龍太郎は。

「桐木ぃぃぃいえぇぇぁぁぁああぁっ!」

職員室の扉を開けて吠える!

「何だ丹下貴様、教師を呼び捨てとはどういうつもりだ」

立ち塞がる翡翠を片手で押し退けて。

「桐木!てめぇ騙しやがったなっ!」

ズカズカと高成の座っている席に詰め寄る龍太郎。

…しばしの間、キョトンとした顔をしていた高成だったが。

「……ええ」

それはそれは爽やかな笑みを浮かべ、彼はサラリと前髪を掻き揚げた。

「スペシャルバカ如きを騙した事に対してなど、これっぽっちも良心の呵責は感じていませんがナニカ?」

「うがぁああぁああぁあっ!コイツ全然反省してねぇえぇぇえぇっ!」

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