天神学園高等部の奇怪な面々Ⅸ
職員室。

「む?」

激しい爆発音に、翡翠が顔を上げる。

「おや…何か爆発しましたねぇ」

動じる事なく穏やかに呟く高成。

「落ち着いている場合ではなかろう」

スッと淀みない所作で龍娘が立ち上がる。

職員室の入り口から外を見ると。

「!」

理科実験室から黒煙が上がるのが見えた。

「…桐木先生は消防を、夕城先生は私と一緒に生徒達の避難誘導を頼む」

「うむ」

川蝉片手に龍娘と共に職員室を駆け出す翡翠。

「やれやれ…」

とりあえず廊下の非常ベルをポチッと押した後。

「あーもしもし?消防署?」

昼飯の出前をとるような呑気さで、高成は電話をかけた。

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