天神学園高等部の奇怪な面々Ⅸ
こんな事をしている間にも、校舎は出火元からどんどん燃え広がっている。

「早くしねぇと焼け死んじまうぞっ!」

龍太郎が急かす。

「ううぅ~…それじゃあ…ジャンケンで決めますか?」

困惑顔で美葉が言い、千歳も渋々了承する。

「「せーの…最初はグー」」

言った瞬間、千歳はグーを出すが。

「やりっ!」

何と美葉はパーを出す。

グーとパーで美葉の勝ち。

「ちょっ!美葉ちゃんずるい!」

「ずるくないです!作戦です!」

「待って待って!今のノーカン!再戦を要求する!」

食い下がる千歳だが。

「サイセンヨウキュウハキャッカデオジャル(棒読み)」

融の冷徹な一言で生贄は千歳に決定。

「ちくしょおぉおぉっ!一生恨んでやる平家の人ぉおぉぉおっ!」

千歳は己の不幸体質を心底呪った。

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