天神学園高等部の奇怪な面々Ⅸ
しかし。

「あ、全然OK」

美葉はニッコリ微笑む。

「200円あったら購買でパン一個買える♪」

「この200円が俺の昼飯代かもしれないという発想にはならないのか」

「さ、買いに行こう!」

「待て方向音痴てめぇ!人の話聞いてんのか!」

「サンドイッチもいいし、ツナマヨもいいなぁ、あ、ドーナッツも食べたいよね」

龍太郎の言い分は全て却下。

美葉にとって龍太郎とは、どうやらお迎え要員以外の何者でもないらしい。

客観的に見て、龍太郎はいじめられっ子のようだった。

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