天神学園高等部の奇怪な面々Ⅸ
「口答えせずに」

背後から声が聞こえた。

見れば、いつの間にか川蝉を抜刀した翡翠が回り込んでいる!

「さっさと教室に戻らんか、小僧…!」

その名の通りの翡翠色の左眼がギラリと光る。

彼は川蝉の峰打ちで、静寂の尻を強かに打つ!

「あぃぃいぃぃいぃいぃっ!」

何とも珍妙な悲鳴を上げる静寂。

彼の体は翡翠の峰打ちによって数メートルは飛ばされ、尻を突き出した滑稽な姿でグラウンドに突っ伏す羽目になる。

(だ…駄目だ…)

ジンジンと疼く尻の痛みを感じながら、静寂は悟った。

(翡翠先生を被験者にするのは無理だ…)

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