天神学園高等部の奇怪な面々Ⅸ
「龍太郎、どうした?飯を食わぬのか?」

天真爛漫少女の呼びかけに。

「飯代がもうねぇんだよっ」

龍太郎、涙目。

知っての通り、彼のなけなしの200円は美葉のツナマヨとなって胃袋におさまった。

つまり、本日のスペシャルバカは昼ご飯抜き。

兵糧攻めとは卑怯なり。

「くっそ、美葉の奴め」

呟いてみるものの、龍太郎自らチャラにしてやると言ったのだから仕方ない。

フルボッコの的でスペシャルバカだが、一度言った事は撤回しないのだ。

こういう所はなかなか男らしくて我がキャラながら好感が持てます。

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