天神学園高等部の奇怪な面々Ⅸ
「丹下 龍太郎」

一頻り蹴鞠キックでフルボッコにした後。

「そなた、麿の河原院の家に来ぬか?」

融は驚くべき発言をする。

いわば青田買いだ。

今は上手く言えない。

だが、この奇怪な面々が集まる天神学園の中で、只の人間でありながら頭角を現す丹下 龍太郎。

彼はやがて大きな勢力として、この天神学園に派閥を作る事になるだろう。

彼が権力を欲さなくても、彼の人間的な魅力に惹かれた者達が、種族国籍を問わずに付き従うようになるかもしれない。

過去の学園での事件を見ても、それは明らかであった。

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