天神学園高等部の奇怪な面々Ⅸ
秋。
天高く馬肥ゆるとはいえ、まだ日差しも強い。
空気こそ乾燥してひんやりとした風が吹き抜けるが、肌を焦がすのはまだ夏の名残の日の光。
そんな中を、翡翠は愛刀を携えて歩く。
…校庭には既に、体操服に着替えた男女生徒数十名がいた。
整列するでもなく、ダラダラとたむろして談笑している。
翡翠の姿を見とめても、その態度に変化はない。
翡翠も特に咎めない。
代わりに。
「校庭50周、腕立て伏せ腹筋背筋スクワット各200回、終わるまで下校は許さん」
教師に対する尊敬の念のない生徒達に、キッツイ準備運動を指示した。
天高く馬肥ゆるとはいえ、まだ日差しも強い。
空気こそ乾燥してひんやりとした風が吹き抜けるが、肌を焦がすのはまだ夏の名残の日の光。
そんな中を、翡翠は愛刀を携えて歩く。
…校庭には既に、体操服に着替えた男女生徒数十名がいた。
整列するでもなく、ダラダラとたむろして談笑している。
翡翠の姿を見とめても、その態度に変化はない。
翡翠も特に咎めない。
代わりに。
「校庭50周、腕立て伏せ腹筋背筋スクワット各200回、終わるまで下校は許さん」
教師に対する尊敬の念のない生徒達に、キッツイ準備運動を指示した。