天神学園高等部の奇怪な面々Ⅸ
「なぁによ偉そうに!」

最初に食って掛かったのは天候を操れる少女だった。

どこから持ち出してきたのか木刀を構えると。

「お前のは只の生徒虐待だぁ!」

大上段に振りかぶって剣閃を叩きつけるように翡翠に見舞う!

が、悲しいかな軽量の女子。

翡翠はこれを片手持ちの川蝉で受け太刀する。

「虐待?」

翡翠の隻眼が僅かに細められる。

「貴様らは都合が悪くなるとすぐにその二文字を口にする…そんな事だから…」

受け太刀をそのまま押し返し、少女を大きく吹き飛ばす!

「根性のない、困難を前にするとすぐに挫折する軟弱者に育つのだ」

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