ゴブリン! ゴブリン!
「痛い目に遭いたくなかったら、プー姫を返せ!」
「アルバス」をきり、と突き出して、シックス君は人間に対して、ゴブリン語でそう言いました。
ですが、普通人間はゴブリン語なんか知りません。
「プーにん? にんにんげんげんにんげんげん? ぎゃははははは……」
一応、意味自体は伝わったみたいですが、何しろくすぐり精霊魔法の真っ最中。
「チークン、くすぐりやめ」
「ラジャ」
チークンが呪文を唱えるのをやめると、人間二人はくすぐりの魔法から開放されました。
で、くすぐりまくられて、ぐったりしている人間達に、ラムラムとシックス君が互いの武器を突きつけます。
「チークン、お前人間の共通語話せたよな?」
「アルバス」を、ぐったりしている人間に突きつけつつ、シックス君がそう尋ねます。
「ああ、でもかなり東北(地方名・略称です)アレンジ入っているぜ?」
取り敢えずローカルなネタの後、チークンが東北アレンジ共通語で、人間二人に話し掛けました。