ゴブリン! ゴブリン!

「にんにんにんげん、にんにんピンクげんだべ」
「にんげん?」
「にんにん~」


「ナニ話しているんだ?」
「オンナノコの下着は、やっぱりピンクが好きだよなって」
「俺は情熱の赤だよな」
「僕は青系が好き……じゃないだろ! だ~か~らっ! プー姫の居所だろ!」
 シックス君のノリツッコミの後、チークンは「ああ、そうだった、そうだった」と思いついた様子で人間達に問います。


「プーにんにんげんげん、だべ?」
「プーにん? ぷりぷりプー、スケスケにんにんげんげん」


「何だって?」
「プー姫、ピンクのネグリジェだったって。下着がスケてたんだそうな」
「うおおおおおおっ! 燃えるぜ!ピンクのスケスケネグリジェ!」
「燃えてんじゃねえ、バカラムラム! だ~か~ら! 何処に捕らえられているのか訊け! バカチークン!」
 シックス君、またまたノリツッコミ。


「分かったってば~。そー急くなよ……プーにんにん、げんにんげんだべ?」
「ぷりぷりプー? にんにんげんげんにんげんげん」
「にんげん?」
「にんにん……」


「何だって?」
「自分は下っ端だから分からないってさ。大体ゴブリンの姫様って言ったって、プー姫と侍女の見分けもネグリジェでしていたくらいらしいから、青いリン族のゴブ達が人間の村に奴隷として運ばれた以上、居場所はちょっと分からないらしい」
 「ふむ」とシックス君が顎に手を当てました。

< 22 / 81 >

この作品をシェア

pagetop