ゴブリン! ゴブリン!
シックス君は前面に押し出された、体格の良いホブゴブリン達に向かって、染料の布が巻かれている木の棒を、一斉に投げさせました。
そうですねえ。的がデカいから、当たりますよねえ。大体、染料が触れた時点でそのゴブ死んだ事になるのなら、体格差とか関係ないですものねえ。
ぱしっ、ぴしっと木の棒が当たって、あっという間にホブゴブ軍団壊滅。
「ごぶっ、ごぶごぶはごぶごぶごぶ! ごぶごぶ~!」
唖然として、浮き足立っている青いリン族に向かって、シックス君は鬨の声を上げて突撃を敢行しました。
ちなみに、「それっ、残存を討ち取れ!突撃~!」とシックス君は言っています。
紅いゴブ族は、青いリン族に対して、五年ぶりに大勝しました。