ゴブリン! ゴブリン!
「……あんたが、お祭り戦ごっこでリン王を破った、シックス王子様だって? わしのブリーフを頭に被っていた、あんたがか?(思いっ切り、疑惑の視線です)」
「こんなモン、言われんでも返すわ!(シックス君、逆ギレ気味です)」
やっぱり、シックス君達はシリアスなノリのプー姫とは違って、下着ドロ扱いを受けて困っていました(いや、下着ドロは事実です)。
「なあなあ、プー姫の部屋ってドコなんだ?」
チークンがシックス君を、変態下着ドロコスチュームプレイ大好き青年扱いをしている皺くちゃおじいさんに、そんな事を尋ねます。
牢屋の鍵は、ラムラムがピッキングで開けました(問題)。
今は変態下着ドロコスチュームプレイ大好き青年三人組のレッテルを貼られてしまっていますが、それでもシックス君達が老ゴブと子供ゴブを助けてくれたのは事実です。
「一般居住区からちょっと道を外れるのじゃが、王宮はちょっと広いからの。わしらでは分からん。プー姫様のお部屋でナニをしようと……はっ、まさかまた下着ドロ?!」
「せんわっ!(怒)」
シックス君、逆ギレはやめましょうね。一応でも王子様なんだから(でも下着ドロする王子様って……)。
「今回の人間の侵攻は、領土目的ではない。別の意図が隠されている。なあ、じいさん。ちょっと頼まれてくれないか?」
逆ギレ気味のシックス君に代わって、ラムラムがおじいさんの肩を叩きます。
「ナニを?(ものごっつー疑惑の視線だとご理解下さい)」
「ゴブ五世陛下とリン王に、今から話す事を伝えてほしいんだ」
ラムラムがそう言って、シックス君を見ます。