ゴブリン! ゴブリン!
「一年前、プー姫は人間の村でドロボーをしているだろう? あの時、何かとんでもない物を盗んでしまっているはずなんだ。今回の人間の侵攻の真の意図は、それだ。だから虐殺も略奪もしていない」
シックス君が真剣な顔でそう言うと、おじいさんは返してもらったブリーフを頭に被り(同レベルの変態だったか)、シックス君にこう言い返しました。
「プー姫様が盗んだ物なら、青いリン族のゴブならみんな知っているぞい」
『ナニィッ?!』
平然と言い切っちゃうおじいさんに、シックス君とチークンとラムラムが、声を重ねて喰って掛かりました。
「き、金縁の本だった、って話じゃ。じゃが、プー姫様はなくされたと聞いているのじゃが……」
変態下着ドロコスチュームプレイ大好き青年三人組の剣幕に引きつつ、辟易しつつ、おじいさんがそう言いました。
「金縁の本……本、何の本なんだ? その程度で何故侵攻をした?」
「……シックス、ちょっと考えれば分かるんじゃないか?」
顎に手を当てて考え込むシックス君。チークンはそのシックス君にこう言い切りました。