ゴブリン! ゴブリン!


「――ん? 待てよ、このリボンの引き出し、変じゃないか?」
 人間だと殆ど真上から見るでしょうね。だからその微妙な差には気付かないかもしれませんが、シックス君だと丁度腰の高さです。だから気付きました。


「この引き出し……もしかしたら――」
 よくよく観察してみると、引き出しの底板と横板の材質が、微妙に違います。


 つまりこの引き出しは――


「……やっぱり。……!」
 底板をナイフの先でめくってみると、そこに金縁の本が隠れていました。


 そう、シックス君が気付いた、この引き出しのおかしな部分とは、横板に対する底板の高さです。
 つまり、この引き出しは二重構造になっていたのです。


 そしてそれ以上に――
「うっひょ~! ○チに○ウソクに○束具に蝶○スク! プー姫、Sなんだ~っ! 僕はMだから相性バツグンじゃん!」


 だからやめろってば! オンライン上で発表できなくなっちゃうでしょうがっ!
「金縁の本も見つかったし、青系下着もゲットしたし、スケスケネグリジェもゲットしたし、使用済みレインボー下着もゲットしたし、相性も分かったし、もう陰謀説暴発じゃよ、ギャワ~ッ!」


 もう、陰謀説流行りまくってますね。
 大体、女王様のお姫様に奴隷の王子様ってヤバくないッスかあ?

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