ゴブリン! ゴブリン!
ペーコちゃんはキッと視線を鋭くすると、素早く胸の谷間からハリガネを取り出して、扉の鍵をピッキング(プー姫と同じ事をしていますね。さすが親友です←褒めていません)。
きりきりきり、かちゃん。
やっぱり扉の鍵は開きます(オイ)。が、軽く押しても扉は開きません。
やっぱり閂がしてあるのでしょう。
ペーコちゃんは抜かりなく、もう一度ピッキングして、鍵を閉めておきました(オイオイ)。
夜が更けていきます。ペーコちゃんは具合が悪そうなプー姫の看病をしながら、こんな事を考えていました。
(……陰謀じゃよ、ギャワ~)
待てコラ。 何でここで陰謀説が浮上するんですかっ?!(しーくしくしく)
(一度だけ逢ったプー姫様とシックス王子様……プー姫様を見た時に、シックス王子様が向こう側でそんな事を言ってたっけ……)
ああ、そういう意味なんですね。陰謀説の解説じゃなかったんだ、いや、ある意味解説か?
その陰謀が両親の仕組んだ事とも知らずに、二人は互いに惹かれあっていました。そんな事はペーコちゃん達周囲はお見通しでした。
シックス王子様は今頃、どうしているだろう?
ペーコちゃんはそう考えて、また溜息をしました。