ゴブリン! ゴブリン!
13.両雄激突?
ペーコちゃんがプー姫を看護している頃、シックス君、ラムラムの二人は、既に村の見渡せる近くの森に到着していました。
あれれ? チークンがいませんね? 何処に行ったんでしょう?
「……要塞化が進んでいるな。しかも働いているのはゴブじゃないか」
ラムラムが真剣な眼差しで、茂みから顔を覗かせています。
「そりゃあそうさ。何しろ労働力として連れて行ったんだからな」
シックス君も顔だけ茂みから覗かせています。これで頭にレインボー下着がなかったら、(ゴブゴブとしては)カッコイイんですが(十分変態です)シックス君の手元には、あの血判状、兼オリジナルエロ小説、兼ラヴラヴポエム集、兼失恋の悲しみ日記が握られて…いませんね?
あれ?
あの金縁の本は、一体何処にいったんでしょうか?
「……チークン次第だな」
ラムラムがそう呟くと、シックス君は軽く頷き、レインボー下着(使用済み)の香りを楽しみます(変態です。絶対に変態です)。
「うむうむ、陰謀じゃよ、ギャワ~」
ナニが陰謀なのかは別にして、とにかく変態街道まっしぐらのシックス君。