ゴブリン! ゴブリン!


「ナニィッ?! 人間ともあろうあんたが、まさかこれだけ体格差がある僕に勝てないとか言わないよなあ? ……あ、さてはお酒も飲めないオコチャマだなあ?!」
 シックス君は思いっ切り挑発します。ここまで愚弄されて黙っていたら、オコチャマ(また増えました)痩せぎす変態(確定)サド(確定)エロ親父(確定)地獄詩人(確定)渚に誘われたセンチメンタルジャーニー(確定)精霊術師の名が廃ります(私なら廃った方がいいです)。


「うぉのれっ! ゴブリンの分際でこの私に一気飲みを挑むとは! 百年早いわ!」
 怒りのボルテージ当社比0.75倍真紅のボンテージ2.5倍の、オコチャマ(冤罪)痩せぎす変態(確定)サド(確定)エロ親父(確定)地獄詩人(確定)渚に誘われたセンチメンタルジャーニー(確定)精霊術師は、初めて名前を名乗りました。


「私を誰だと思っているべ?! 辺境一の偏狂精霊術師、モッコリ・チンボータマランチャーだべ! 知らぬとは――」
「知らん!(シックス君、マジ顔です)」
「えーえー、そーですよ。私ゃ精霊術師学校でも落ちこぼれでしたし。奥さんには逃げられるし。子供にゃ蹴られるし、だべ……」


 正門の柱に「の」の字を書きまくるイジケ虫(大変です、また増えました)オコチャマ(冤罪)痩せぎす変態(確定)サド(確定)エロ親父(確定)地獄詩人(確定)渚に誘われたセンチメンタルジャーニー(確定)精霊術師こと、モッコリ・チンボータマランチャーです。


「とにかく、一気飲みで勝負!」
「よかろう! ……って、ダカラマテ」
 勢いで押すシックス君に、ビシーッとノリツッコミをするモッコリ(やっとヤタラメッタラ長い仇名から脱出)です。


「何故一気飲み大会に発展せねばならんだべ?」
「どうせなら、明るく楽しく痛くない方法で勝負したいから(モロ笑顔です)」
 シックス君、素直ですね。
 兵士二人を引き連れていたモッコリは、「それも確かにそうだ」と思いました。それに万が一負けたとしても、村の中で勝負すれば、負けても殺しちゃえば問題ないですし。


「よし、ならば村の中央広場で一気飲み勝負だ!」
 モッコリの案内によって、シックス君とラムラムは、まんまと村の中に入り込んだのです。


< 69 / 81 >

この作品をシェア

pagetop