ゴブリン! ゴブリン!


「プー姫、勝負の合図を!」
 ラムラムがプー姫をビシーッと指差しますが、プー姫はその時まだゲロゲロゲ~(全然緊張感がありません)。


「プー姫様っ、合図ですよ、合図」
 ペーコちゃん、ノリツッコミです。


「うい~っ、一気飲み対決、一杯目、いざ尋常に、勝負!(プー姫、思いっ切り悪酔いしていますね)」


 ぐびいっ!
 シックス君とモロダシ(改めるつもりはありません←笑)がジョッキを煽ります。


 ぐびぃっ、ぐびぃっ、ぐび……


 バッタリ。


 一杯目、飲んでいる途中でモロデシ(笑)が突然倒れました。あれれ?もう酔っぱらっちゃったんですかね?


 実はプー姫とシックス君が劇的な再会を果たしている時に、ラムラムはナニをしていたのかというと、モロチン(爆)が飲む予定のジョッキに、目薬をシコタマぶち込んでいました。アルコール度数が通常のエール酒の何倍にもなっていますので、無論モロ……(ええとぉ……)モロタマ(もうネタ切れです)は撃沈です(天罰というよりも、策謀です)。


 「天網恢恢、疎にして漏らさず」とか言いつつも、全く手段を選んでいないシックス君とラムラムです。


「うおおおぉぉおぉぉぉっ! 激勝だぜっ!」


 コレがヤラセである事に気付いているのは、やっぱり人間達でした。「ブーブー」とブーイングの嵐の上に、傭兵達はそれぞれの武器を構えつつあります。


「この勝負……」


 大事な場面でプー姫はというと?


「ゲロゲロゲ~」


 やっぱりまだ悪酔いから脱出できずに、ゲロゲロゲ~です。


「プー姫様! 見届けたんでしょ? 宣言しなきゃダメですよ」
 ペーコちゃんがそう言いますが、プー姫は申し訳なさそうにこう言っちゃいました。


「ゴメンネ~、シックス。ゲロゲロゲ~してたから見てなかった、ゲロゲロゲ~って。もっかいやって♪(満面の笑顔です)」
「しーくしくしく(号泣)」
 何の為の一気飲み対決だったのか、全く意味がありませんねえ。
 シックス君カワイソー(笑)。


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