君がいるから世界は廻る
「はぃ?」
「だ、だからテメーはマドカの何だって聞いてんだよ!!」
同じ質問を二度も繰り返された。
そう言った男は、
さらさらと少し長めの黒い髪、
釣目に、「綺麗」な顔をしてる。
そいつは巴さんの後ろに隠れながら
アタシに向かって聞いてくる。
そんなモン
アタシがそっくり
そのままお返ししますよ!!
「アタシは…「フユうるさい。…私は夏川さんと話してる。」
ビク!!
あ、上田冬騎が
かたまりました。
てゆーかアタシもですが。
「あ、あの〜…」
戸惑いながら声をかける。
「あぁ、ごめんなさい。こっちはフユ。ほらフユ挨拶して」
「…上田冬騎。お前とマドカと同じクラス。」
あぁ!そうだ!!
喧嘩っ早くて不登校気味の生徒。
それをドライアイスみたいな
女生徒が連れてきたって。
そしていつも2人でいる
って騒がれてた…。
ゴクッ……
「よろしくお願いしますねっ!フユくん!これからアタシ達は友達です!!」
「ぉ、おうっ」
歩きながら巴さんが口を開いた。
「それから…私の事は名前でいぃ」
「わかりました!まどちぃ!!」
「ま…ど…ちぃ…?」
「はぃ!巴さんのあだ名です♪」