君がいるから世界は廻る
「香乃子ちゃんばぃばーぃ!」
「……ペコ」
「すごーい!香乃子ちゃん!あの人3年生だよー」
「でも…知らない人だよ」
本当にモテて、モテて。
困りました。
いやホントに。
当時は友達もいましたが、
それはすぐに崩れていきました。
たまたま放課後、先生に呼ばれて
残っていたアタシ。
「あのさー、1組の吉田って香乃子ちゃんが好きなんだってー」
「嘘!?」
「それって百合の好きな人じゃん」
「…うん。なんか香乃子ちゃんってこーゆーの多いよね…」
「うん。あ、そーいえばー雪乃もだって」
へー…、そっかぁ。
そうだったのかぁ。
泣きそうだった。
「……でも、それは夏川が悪い訳じゃないじゃん。夏川も言い返せよ」
「!?」