君がいるから世界は廻る
ザワザワ…ザワザワ…
「夏川さん。あのさ、俺…前から夏川が好きだったんだけど…」
「いいぞー!」
「ぎゃはは!!」
ザワザワ…ザワザワ…
やめて、やめてよ。
なんでアタシなの?
みんな見てる…!
やだ…!
「……うざ」ボソッ
市原君の彼女さん…。
「ッ!!……うるさいっ」
−−
それから卒業まで女子全員に総スカンされた。
最初はうまくいくのに。
だから高校は誰もアタシを知ってる人がいない学校にきた。
でも、やっぱり友達は出来なかった。
「なんでだろーなぁ…」
ボソッ。
つぶやいても何も変わらない、
そんな事わかってる。