ブラッククロス
母の形見…。
呪われし秘宝などと誰が言い始めたのか、今はそんなことはどうでもいい。
俺自信が呪われし存在なのだから。
バンパイアの血…。王家の母。
そして、ヒトナラザル行為をした父の血が!俺の存在を…。
「クックッ…。また…。」
乾いた笑い声に炎が包む。
回りにいた人を燃やし尽くす。
悲鳴が響き、通りは誰もいなくなる。
そうさ…。それでいい…。それで。
美しい程の骸骨が炎の中で踊っているようだった。
「ローズ…。」
これは彼女にしか渡せない。
「俺の血肉になるか?クックッ…。またあの顔で囁くか…。」
炎と風が通り過ぎる…。
止められるのは彼女のみ。
笑う呪われし存在は香しい元に戻り行く。
*******
「リュビ!おいで…。」
羽ばたき近づく骨皮の翼の馬のような生き物に彼女はリュビと名付けた。
蹄に赤い模様があるからリュビにしたと…。
ここまで慣れるのは見たことがない。
手綱と鞍を付け…。身軽なワンピースにマントでバルコニーから飛んでいる。
「グラスーいってくるねー!」
お辞儀をし、顔をあげるとすでに湖の上をはしゃいで飛んでいる。
「不思議な方…。」
人間にこんなに違和感なく近づいている自分自身…。そしてこの香りに耐えている。
「!」
風が巻き上がる。
「珍しい客人ですね。」
能天気な客人は陽気に答えた。
「やぁ!久しぶりグラス。」
クルクル回りながら湖に目を向ける。
「あ~やっぱり…。なんて可愛らしい。」
「あの方に手は出させませんよ。」
聞こえないように
「ん~ノアはまだ来てないのかな?」
グラスは冷気を出す。
「待てって!そんなグラスも好きだけど、俺は彼女のあれの何がみたいなみたいな?」
「黙って頂けますか?」
「火を纏う彼女がみたいだけだよ。」
熱風が辺りに流れてきた。
「あっ!来た来た。」
不機嫌なノアがバルコニーに現れた。
「ここで何をしている?俺の記憶ではさっき別れた筈だが…。消し炭になりに来たか?」
呪われし秘宝などと誰が言い始めたのか、今はそんなことはどうでもいい。
俺自信が呪われし存在なのだから。
バンパイアの血…。王家の母。
そして、ヒトナラザル行為をした父の血が!俺の存在を…。
「クックッ…。また…。」
乾いた笑い声に炎が包む。
回りにいた人を燃やし尽くす。
悲鳴が響き、通りは誰もいなくなる。
そうさ…。それでいい…。それで。
美しい程の骸骨が炎の中で踊っているようだった。
「ローズ…。」
これは彼女にしか渡せない。
「俺の血肉になるか?クックッ…。またあの顔で囁くか…。」
炎と風が通り過ぎる…。
止められるのは彼女のみ。
笑う呪われし存在は香しい元に戻り行く。
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「リュビ!おいで…。」
羽ばたき近づく骨皮の翼の馬のような生き物に彼女はリュビと名付けた。
蹄に赤い模様があるからリュビにしたと…。
ここまで慣れるのは見たことがない。
手綱と鞍を付け…。身軽なワンピースにマントでバルコニーから飛んでいる。
「グラスーいってくるねー!」
お辞儀をし、顔をあげるとすでに湖の上をはしゃいで飛んでいる。
「不思議な方…。」
人間にこんなに違和感なく近づいている自分自身…。そしてこの香りに耐えている。
「!」
風が巻き上がる。
「珍しい客人ですね。」
能天気な客人は陽気に答えた。
「やぁ!久しぶりグラス。」
クルクル回りながら湖に目を向ける。
「あ~やっぱり…。なんて可愛らしい。」
「あの方に手は出させませんよ。」
聞こえないように
「ん~ノアはまだ来てないのかな?」
グラスは冷気を出す。
「待てって!そんなグラスも好きだけど、俺は彼女のあれの何がみたいなみたいな?」
「黙って頂けますか?」
「火を纏う彼女がみたいだけだよ。」
熱風が辺りに流れてきた。
「あっ!来た来た。」
不機嫌なノアがバルコニーに現れた。
「ここで何をしている?俺の記憶ではさっき別れた筈だが…。消し炭になりに来たか?」