ブラッククロス
ネージュはローズマリーを見ていた。
肩にうっすら見えている紋章を…。
ノアが炎に包まれ骸骨の姿を表した。
炎がネージュを狙う…。
「ノア様!お止めください!」
双剣をかつての主に向けながら防御の体制を構える。現王に仕える務めを果たすため…。
「ほう…。命まで投げ出すか?グラス…。」
炎が更に灯る…。
「止めろノア…。退くんだグラス…。」
手加減などしないことは知っている。
それでも…。私は…この方を守る。
氷の双剣を構える。
たとえこの身果てようとも…。盾になる位はできる。
恐ろしくも美しい…。紅い瞳の骸骨を真っ直ぐ見つめた。
「止めて!ノア…。」
笑い声が響く。
「面白い。グラスお前は私の元に戻れ…。ネージュの命お前に預けよう。」
「!」
「ローズマリーに仕えろわかったな?」
拒否権などない。断れば一瞬で灰にしてしまう方だ。
ローズマリーに仕える意味…。それは…。
「ダメだ!グラス止めろ!これは王の命だ!」
憎しみで口から血が滴る…。
「承知しました…。ノア·ノアール様。」
近づくグラスは膝を降り、ノアの手の甲と足元に口づける。
ローズマリーの手を握る…。
手の甲に近づけた。
「何なりとお申し付けください…。我が主、ローズマリー様…。」
契約は成された…。
グラスは悔しさで血が滴る程に拳に力を入れていた…。
「グラス…。」
悲しげな瞳が見ていた。
それが何を意味するのか聖女は知らない。
冷ややかに見ていた風見鶏は…。
手を叩いて空気を変える。
「はいはいはい。俺の存在忘れないでね。」
王に近寄り…。グラスが焦る。
「王のお召しによりジルウェット·ラファール参上した…。」
ニッコリと微笑む…。
「用件は何か?」
アイスブルーの王は言う…。
「人間…。白い十字架が侵入した…。消せ。報酬は…。」
言い終わる前に風見鶏は言った。
「報酬は蒼の火を纏う姫。」
肩にうっすら見えている紋章を…。
ノアが炎に包まれ骸骨の姿を表した。
炎がネージュを狙う…。
「ノア様!お止めください!」
双剣をかつての主に向けながら防御の体制を構える。現王に仕える務めを果たすため…。
「ほう…。命まで投げ出すか?グラス…。」
炎が更に灯る…。
「止めろノア…。退くんだグラス…。」
手加減などしないことは知っている。
それでも…。私は…この方を守る。
氷の双剣を構える。
たとえこの身果てようとも…。盾になる位はできる。
恐ろしくも美しい…。紅い瞳の骸骨を真っ直ぐ見つめた。
「止めて!ノア…。」
笑い声が響く。
「面白い。グラスお前は私の元に戻れ…。ネージュの命お前に預けよう。」
「!」
「ローズマリーに仕えろわかったな?」
拒否権などない。断れば一瞬で灰にしてしまう方だ。
ローズマリーに仕える意味…。それは…。
「ダメだ!グラス止めろ!これは王の命だ!」
憎しみで口から血が滴る…。
「承知しました…。ノア·ノアール様。」
近づくグラスは膝を降り、ノアの手の甲と足元に口づける。
ローズマリーの手を握る…。
手の甲に近づけた。
「何なりとお申し付けください…。我が主、ローズマリー様…。」
契約は成された…。
グラスは悔しさで血が滴る程に拳に力を入れていた…。
「グラス…。」
悲しげな瞳が見ていた。
それが何を意味するのか聖女は知らない。
冷ややかに見ていた風見鶏は…。
手を叩いて空気を変える。
「はいはいはい。俺の存在忘れないでね。」
王に近寄り…。グラスが焦る。
「王のお召しによりジルウェット·ラファール参上した…。」
ニッコリと微笑む…。
「用件は何か?」
アイスブルーの王は言う…。
「人間…。白い十字架が侵入した…。消せ。報酬は…。」
言い終わる前に風見鶏は言った。
「報酬は蒼の火を纏う姫。」