ブラッククロス
境界線の攻防
黄金の羊。エメラルドとサファイアの瞳の持ち主。神に愛でられしもの。
湾曲に曲がる金の蜂を使う。操る力は天使か悪魔か…。
故に羊は隠された。
隠し札として…。
その姿を見たものは…。
********
ノアは紋章が濃くなるほどローズマリーを放さなかった。
「もう…。許して。」
「嫌だと言ったら?」
漆黒の瞳が落ちる。
息が出来ない。
空気を求めてもがいてしまう。
ノアの堅い体に爪をたててしまう。
頭は麻痺していて体は熱い。
唇が落ちては抗う…。
「んっ……。ゃ。」
頭を抱えるられそのまま眠ってしまう。
気がつけば寝ていた。白い肌が見える。
吸血しそうになり堪えた。
「心配させるな…。」
白い腕が動く。
「ノア…。」
「!」
顔にそえてキスをする。
目は虚ろでそのまま眠ってしまう。
寝ぼけていたのか?
「奴等に渡しはしない。」
何処かで聞こえる声…。呪われし存在よ。また裏切られる…。化物と。
「そうだ。俺は化物だ。」
炎で幻影を薙ぎ払う。
この花は枯らさない。
白い体を抱き寄せた。壊れないように。
出来る限り優しく。
微睡みは夜明けまで続いた。
朝日が差し込んでまぶしい。やや寒いので暖かさを求めて…。
何かがあたる。
長い髪綺麗な髪をすいた。
珍しくノアが傍にいた。
目を閉じて眠っているみたい。
起こさないようにそっとベッドから起きようと体を動かし…。
引き戻された。
「何処へ行く。」
「どっ何処にも…。」
余りにも色っぽい姿に赤くなる。
「もう朝だね…。起きなくちゃ。」
やれやれとノアは起きてドレスを着せてくれた。
「これどうしても。」
フリルに金糸の入ったグリーンのマーメイドドレス。ちょっと動きにくい…。
「グラスは?」
「王のところだ…。」
忙しいのかな…。
「リュビと散歩してもいい?…。」
湾曲に曲がる金の蜂を使う。操る力は天使か悪魔か…。
故に羊は隠された。
隠し札として…。
その姿を見たものは…。
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ノアは紋章が濃くなるほどローズマリーを放さなかった。
「もう…。許して。」
「嫌だと言ったら?」
漆黒の瞳が落ちる。
息が出来ない。
空気を求めてもがいてしまう。
ノアの堅い体に爪をたててしまう。
頭は麻痺していて体は熱い。
唇が落ちては抗う…。
「んっ……。ゃ。」
頭を抱えるられそのまま眠ってしまう。
気がつけば寝ていた。白い肌が見える。
吸血しそうになり堪えた。
「心配させるな…。」
白い腕が動く。
「ノア…。」
「!」
顔にそえてキスをする。
目は虚ろでそのまま眠ってしまう。
寝ぼけていたのか?
「奴等に渡しはしない。」
何処かで聞こえる声…。呪われし存在よ。また裏切られる…。化物と。
「そうだ。俺は化物だ。」
炎で幻影を薙ぎ払う。
この花は枯らさない。
白い体を抱き寄せた。壊れないように。
出来る限り優しく。
微睡みは夜明けまで続いた。
朝日が差し込んでまぶしい。やや寒いので暖かさを求めて…。
何かがあたる。
長い髪綺麗な髪をすいた。
珍しくノアが傍にいた。
目を閉じて眠っているみたい。
起こさないようにそっとベッドから起きようと体を動かし…。
引き戻された。
「何処へ行く。」
「どっ何処にも…。」
余りにも色っぽい姿に赤くなる。
「もう朝だね…。起きなくちゃ。」
やれやれとノアは起きてドレスを着せてくれた。
「これどうしても。」
フリルに金糸の入ったグリーンのマーメイドドレス。ちょっと動きにくい…。
「グラスは?」
「王のところだ…。」
忙しいのかな…。
「リュビと散歩してもいい?…。」