ブラッククロス
炎は全てを灰にした。
白も黒も…。
鷲と獣がにらみ合い…。
揺らめく炎に包まれる。
光と闇は…。
相容れない。
血の中にある華を見た。
絶叫は咆哮と共に炎の渦を作り出し、炎の獣が一直線に向かって来た。
凄まじい炎に精鋭部隊が消えた。
ただ一人は無傷で立っている。
銀の盾が鷲を包んでいた。
喉の奥底から唸るように声が聞こえた。
「何故だ…。ローズ!!」
血の中にある華を見た。
「ダメよ…。これ以上は…。」
まだ…。
「裏切ったのか…。ローズ!!」
咆哮を上げる。
炎のタクトが全てを消していく。
血だまりから這うように獣に訴えた…。
「違う…。お願い。きいて…。ノア…。」
血が流れ過ぎた…。
弾劾が貫いた箇所からじわりじわりと血が拡がる。
獣は怒りで何もない。
何も見えなくなる。
闇が深くなる。
自らを深く深く闇に染めていく。
このまま…。私は…。
セブンハウンドが一斉に聖なる光を放ち闇の獣を…。
炎が光を跳ね返す。
ただひとつだけを除いては…。
一際輝き、白い十字が…。鷲のカギ爪が落ちる。
それは…。
刹那…。
時が止まったかのように間に…。銀の盾が広がった。
牙と爪が交錯するなか…。
銀の後輪が弾け飛んだ。
「「!」」
炎と光も…。全てが弾けて消えた。
静寂…。
だが、怒れる獣は止まらなかった。
もっとも恐ろしいことが起こった。何よりも恐れていたことが…。
失う。
それは取り返すことは出来ず。
神にもそれは出来ず。
イケニエ…。
それは歴史の刻印…。
流れに逆らう為の代償。
血で血を洗う儀式…。
「あぁぁぁぁぁ!!」
半狂乱の悪魔を止める術はもはやない。
灰は灰に…。
無に帰るまで…。
白も黒も…。
鷲と獣がにらみ合い…。
揺らめく炎に包まれる。
光と闇は…。
相容れない。
血の中にある華を見た。
絶叫は咆哮と共に炎の渦を作り出し、炎の獣が一直線に向かって来た。
凄まじい炎に精鋭部隊が消えた。
ただ一人は無傷で立っている。
銀の盾が鷲を包んでいた。
喉の奥底から唸るように声が聞こえた。
「何故だ…。ローズ!!」
血の中にある華を見た。
「ダメよ…。これ以上は…。」
まだ…。
「裏切ったのか…。ローズ!!」
咆哮を上げる。
炎のタクトが全てを消していく。
血だまりから這うように獣に訴えた…。
「違う…。お願い。きいて…。ノア…。」
血が流れ過ぎた…。
弾劾が貫いた箇所からじわりじわりと血が拡がる。
獣は怒りで何もない。
何も見えなくなる。
闇が深くなる。
自らを深く深く闇に染めていく。
このまま…。私は…。
セブンハウンドが一斉に聖なる光を放ち闇の獣を…。
炎が光を跳ね返す。
ただひとつだけを除いては…。
一際輝き、白い十字が…。鷲のカギ爪が落ちる。
それは…。
刹那…。
時が止まったかのように間に…。銀の盾が広がった。
牙と爪が交錯するなか…。
銀の後輪が弾け飛んだ。
「「!」」
炎と光も…。全てが弾けて消えた。
静寂…。
だが、怒れる獣は止まらなかった。
もっとも恐ろしいことが起こった。何よりも恐れていたことが…。
失う。
それは取り返すことは出来ず。
神にもそれは出来ず。
イケニエ…。
それは歴史の刻印…。
流れに逆らう為の代償。
血で血を洗う儀式…。
「あぁぁぁぁぁ!!」
半狂乱の悪魔を止める術はもはやない。
灰は灰に…。
無に帰るまで…。