ブラッククロス
咆哮は止まらない。
炎に包まれる一体。
炎は止まらない。生あるものを根絶やしにしようと揺らめき動く。
恐ろしいのは焼かれながら動く遺体達…。
何を求めてさ迷うか…。
残る銀の精鋭部隊に襲いかかる。
銀の剣が動く遺体を斬りつける。
それでも尚、動く遺体。
生あるものを求めて…。食らいつく。
倒れた騎士に群がる遺体達…。もはや騎士の面影なく、遺体達の仲間入り…。
さながら戦場は地獄絵図…。
血だまりから目が眩みそうな光を放たれた。
銀の光。
炎さえも飛散していく。
空には赤い月…。
揺らりと立ち上がる赤い衣の魔女。
後輪から両手へ差し出すのは銀の輝く二降りの十字…。
暴走する獣を拘束していく。
炎が吸い込まれていく…。赤い赤い瞳が漆黒へ。
悲しげに瞳が見えた。
凝縮されていく十字の光はやがて小さな光へ。
銀から黒へ。
紅と碧の炎が吸い込まれていく…。
獣は人の姿に、漆黒の影が十字に変わる…。
カラン!
輝く小さな光。
黒い小さな二つの十字に…。
二つの力が…。
血の封印が…。
最後に揺らめいた憎しみに悲しげな瞳が見えた。
倒れ込む魔女。
「ノ…ア…。」
もう…。きっと…。
空の月は元通りの銀の三日月。
囲むように小さな赤い星が真ん中に…。きっと。
手を天に伸ばした。
紅い星に…。
涙がつぅー…。と流れ落ち、空に向けられた白い腕が…。
血だまりに落ちる。
動く遺体は時を止めた。
ガシャン!
ガシャン!
無垢な魂に鏡の破片は容赦なく見せつける。
あぁ…。
神様…。
私に何が出来ますか…。
第一次クルセイドは終結…。
どちらの傷も深くなる。
そして、闇の中の闇の獣は…。
破壊と死を…。
もたらすためだけに走り続けている。
求めるものは直ぐそこに…。
割れた破片…。
無垢な魂に突き刺さる。
覚醒の時を進める為に…。
炎に包まれる一体。
炎は止まらない。生あるものを根絶やしにしようと揺らめき動く。
恐ろしいのは焼かれながら動く遺体達…。
何を求めてさ迷うか…。
残る銀の精鋭部隊に襲いかかる。
銀の剣が動く遺体を斬りつける。
それでも尚、動く遺体。
生あるものを求めて…。食らいつく。
倒れた騎士に群がる遺体達…。もはや騎士の面影なく、遺体達の仲間入り…。
さながら戦場は地獄絵図…。
血だまりから目が眩みそうな光を放たれた。
銀の光。
炎さえも飛散していく。
空には赤い月…。
揺らりと立ち上がる赤い衣の魔女。
後輪から両手へ差し出すのは銀の輝く二降りの十字…。
暴走する獣を拘束していく。
炎が吸い込まれていく…。赤い赤い瞳が漆黒へ。
悲しげに瞳が見えた。
凝縮されていく十字の光はやがて小さな光へ。
銀から黒へ。
紅と碧の炎が吸い込まれていく…。
獣は人の姿に、漆黒の影が十字に変わる…。
カラン!
輝く小さな光。
黒い小さな二つの十字に…。
二つの力が…。
血の封印が…。
最後に揺らめいた憎しみに悲しげな瞳が見えた。
倒れ込む魔女。
「ノ…ア…。」
もう…。きっと…。
空の月は元通りの銀の三日月。
囲むように小さな赤い星が真ん中に…。きっと。
手を天に伸ばした。
紅い星に…。
涙がつぅー…。と流れ落ち、空に向けられた白い腕が…。
血だまりに落ちる。
動く遺体は時を止めた。
ガシャン!
ガシャン!
無垢な魂に鏡の破片は容赦なく見せつける。
あぁ…。
神様…。
私に何が出来ますか…。
第一次クルセイドは終結…。
どちらの傷も深くなる。
そして、闇の中の闇の獣は…。
破壊と死を…。
もたらすためだけに走り続けている。
求めるものは直ぐそこに…。
割れた破片…。
無垢な魂に突き刺さる。
覚醒の時を進める為に…。