ブラッククロス
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青く光る炎が全身を包んだ。
青から緑の炎に包まれ、骸骨の姿に変わったバンパイア。
紅い瞳の獣は唸りながらその首を狙う。
「私が…。お前だと言うなら。お前は私だ。」
「ほざくな!」
牙と爪が交錯する。
両者は心臓を狙う。
確実に仕留める為に。
「ノアー!止めて…。」
蒼い炎に包まれる。
「「私は…。俺は…。」」
こんな世界が嫌いだ。
お前がいないこの世界は…。
お前を見捨てた自分が嫌いだ…。
炎に包まれ、消し炭に灰にしてしまえ…。
俺自身も…。
この呪われた体も…。血も…。
全てを破壊していく。
紅い瞳は赤い涙を流す。
うっすら見えた。青の炎に包まれた華を…。
「そんなふうに自分を責めないで…。愛していたんでしょう?」
ガシャン!十字架が粉々に消える。
抱きしめる少女からは懐かしい香り…。
「私が…。傍にいるから。もう独りにしない。一緒に…。何処までもついていくから。」
紅い瞳の獣は涙を流す。
「俺には何もない。何よりも恐れている…。」
失うくらいなら全てを破壊する。
闇に葬ろう。
無へと…。
「それでも、私は…。貴方のもの。独りにしないで!」
「!」
「私は…。貴方のもの。私は貴方を愛してる。例えこれが夢でも…。世界が滅んでも…。」
広げられた腕が…。紅い瞳の獣を抱きしめる。
「貴方がいるこの世界が好き…。」
青の炎に包まれた華を見た。
いつの間にか青い蕾は咲いていく。
紅い瞳の獣を助けて…。
助けたい。
私の願い聞き届け。お願い神様…。ノアに私の想いを…。
例えこれが夢でも…。世界が滅んでも…。
私の願いはひとつだけ。
「ノア…。愛してる。」
紅い瞳の獣が骸骨の身体に飛び込んでいく。
届かない。
紅い瞳の獣の牙と爪が炎に包まれた。
青緑の炎に包まれるバンパイア。
青緑と紅い炎が混じり合う。
豪華な枠の鏡が割れる…。
鏡が割れるとセピアの世界が揺らぎ、消えていく。
リュビが少女を背中に乗せて飛び上がる。
夢との狭間が揺らぐ。
青く光る炎が全身を包んだ。
青から緑の炎に包まれ、骸骨の姿に変わったバンパイア。
紅い瞳の獣は唸りながらその首を狙う。
「私が…。お前だと言うなら。お前は私だ。」
「ほざくな!」
牙と爪が交錯する。
両者は心臓を狙う。
確実に仕留める為に。
「ノアー!止めて…。」
蒼い炎に包まれる。
「「私は…。俺は…。」」
こんな世界が嫌いだ。
お前がいないこの世界は…。
お前を見捨てた自分が嫌いだ…。
炎に包まれ、消し炭に灰にしてしまえ…。
俺自身も…。
この呪われた体も…。血も…。
全てを破壊していく。
紅い瞳は赤い涙を流す。
うっすら見えた。青の炎に包まれた華を…。
「そんなふうに自分を責めないで…。愛していたんでしょう?」
ガシャン!十字架が粉々に消える。
抱きしめる少女からは懐かしい香り…。
「私が…。傍にいるから。もう独りにしない。一緒に…。何処までもついていくから。」
紅い瞳の獣は涙を流す。
「俺には何もない。何よりも恐れている…。」
失うくらいなら全てを破壊する。
闇に葬ろう。
無へと…。
「それでも、私は…。貴方のもの。独りにしないで!」
「!」
「私は…。貴方のもの。私は貴方を愛してる。例えこれが夢でも…。世界が滅んでも…。」
広げられた腕が…。紅い瞳の獣を抱きしめる。
「貴方がいるこの世界が好き…。」
青の炎に包まれた華を見た。
いつの間にか青い蕾は咲いていく。
紅い瞳の獣を助けて…。
助けたい。
私の願い聞き届け。お願い神様…。ノアに私の想いを…。
例えこれが夢でも…。世界が滅んでも…。
私の願いはひとつだけ。
「ノア…。愛してる。」
紅い瞳の獣が骸骨の身体に飛び込んでいく。
届かない。
紅い瞳の獣の牙と爪が炎に包まれた。
青緑の炎に包まれるバンパイア。
青緑と紅い炎が混じり合う。
豪華な枠の鏡が割れる…。
鏡が割れるとセピアの世界が揺らぎ、消えていく。
リュビが少女を背中に乗せて飛び上がる。
夢との狭間が揺らぐ。