Kissシリーズ・先生とのキス
先生は息を切らしているわたしを見て、微笑んだ後、頭を優しく撫でてくれた。
「お前が結婚できる歳になるまで、オレのことを好きでいてくれるのなら、な」
「ほっ本当ですか? 絶対ですよ? 待っててください!」
「ああ」
…と、当時のわたしは喜んだ。
けれど今になり、思う。
『結婚できる歳』と言っても多分、先生からしてみればわたしが高校を卒業した後のことを言っていたんだろう。
つまり10年以上先生を好きでいれば、『付き合うのを考える』という意味だったのではないのか―と。
…結果的には、わたしが高校を卒業するまでは告白の返事はお預けということで…。
わたしは未だに片思い。
別にそれは良い。
10年でも20年以上でも、わたしは先生のことを好きでい続ける自信があるから。
でも問題は先生の方。
「お前が結婚できる歳になるまで、オレのことを好きでいてくれるのなら、な」
「ほっ本当ですか? 絶対ですよ? 待っててください!」
「ああ」
…と、当時のわたしは喜んだ。
けれど今になり、思う。
『結婚できる歳』と言っても多分、先生からしてみればわたしが高校を卒業した後のことを言っていたんだろう。
つまり10年以上先生を好きでいれば、『付き合うのを考える』という意味だったのではないのか―と。
…結果的には、わたしが高校を卒業するまでは告白の返事はお預けということで…。
わたしは未だに片思い。
別にそれは良い。
10年でも20年以上でも、わたしは先生のことを好きでい続ける自信があるから。
でも問題は先生の方。