あの空の下で

「はい。」

「あ、川端だけど。
久しぶり。今大丈夫？」

…声、変わってない。

心臓が激しく動く。

「うん!!大丈夫だよ。
優志も寝ちゃったしね。
元気してた〜？」


「ああ。元気だった。
…前田も元気そーだな。」

「元気だよー。
もう前田じゃないけどねっ!!」

「わりぃ。名字変わったんだよな。
そいえば、旦那は？」

「んー、今日は仕事片付かないからそのまま泊まるんだって。
だからいないよ。
私と優志だけ。」

「そーなんだ。
ねぇ、子供見てみたいんだけど。」

「優志？かわいーよ。
そーいえば川端君ってサッカー上手だったよね。
今度教えてあげて!!
喜ぶから。」

「俺は全然いいけど、会っても旦那は大丈夫なのか？」

「平日の１時から４時までは絶対大丈夫なんだ。
その時間なら毎日会議してるから。
主婦は暇だしね!!」

「じゃ、明日の１時に○○公園で待ってるから。
優志連れて来いよ。
おやすみ。」