あの空の下で
結衣side


夜、晩ご飯の片付けをしていたら、祐子から電話がかかってきた。

くだらない話で盛り上がった後に、祐子が言った。

「川端君が結衣を慎吾さんから助け出してくれるよ。
なんか私そんな気がする。
アドレス教えるから、今晩メールしてみな。」

祐子は、そう言うとすぐに電話を切った。

別に慎吾から助けてもらう必要ないんだけど。

私がちゃんと出来ないのが悪いんだし。

でも川端君かー。懐かしいな。

メールしてみたいかも。

中学の時に、好きだったんだよね。

慎吾と出会うまで、ずっと好きだった。

友達の関係が壊れるのが怖くて

気持ち、伝えらんなかったな。

意気地なしだったもん。

今も十分意気地なしだけどね。

メールしてみようかな…。
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