あの空の下で
優志を寝かしつけてから、リビングに降りた。

なんだかわからないけど、緊張してた。

紅茶を入れて、お気に入りの曲を流しながらメールを打つ。

シンプルなメール。

あ…。川端君とメールするの、初めてだ。

アドレス聞けなかったもんなー。

ぼーっと懐かしい思い出にひたっていると、すぐにメールは返ってきた。

これまたシンプルなメール。


番号か…。川端君メール苦手そうだもんな。

今日は慎吾も会社に泊まりだからいないし、優志も寝たし。

なにより川端君と話がしたい。

私は番号だけ載せたメールを送り、緊張しながら紅茶を飲み干した。


話をしてるうちに、無性に川端君に会いたくなった。

胸がきゅーっとなった。

川端君はサッカーが上手だったから、

ボール遊びが好きな優志にサッカーを教えてもらおうと思ったんだよね。

そしたら、川端君が明日、うちの近所の○○公園にって言って

ぶちっと電話切っちゃった…。

裕子の言葉が頭をよぎる。

慎吾の事は嫌いじゃないけど…。

殴られるのは、やっぱり嫌。

でも、変わってくれるって信じてるから。


…明日、楽しみだな。
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