あの空の下で
結衣side


眠れなかった。

なんだか遠足の前の日みたいに、うきうきしちゃって…。

寝ている優志の隣で、ぼーっとしてた。

川端君…。

朝の6時からお弁当を作り始めた。

作り終わったところでやっと気づいた。

そういえば今日の夜まで慎吾が帰って来ないんだった。

なにぼーっとしてんだろ。


出来上がったお弁当をみつめながら、慎吾が帰ってこない事に

ほっとした自分がいる事に気づいた。

…なに考えてんの私。

結婚したんだから。

慎吾は、私と優志の為に働いてくれてるんだから。

そんな事、思ったらだめ。
< 19 / 58 >

この作品をシェア

pagetop