【完】 SECRET♥LOVE 危険なアイツの危険な誘惑

琥珀との出逢いも過ごした日々も仕組まれていたものだという事実。

琥珀の言葉が繰り返し翡翠の脳裏に響く。

琥珀を信じたい想いと裏切られたという現実への絶望感。

翡翠自身が男の言葉を裏付ける体験をしている以上男の言葉を全否定出来るわけもなく、琥珀の家でのあの出来事を思い出さずにはいられなかった。

あの子も琥珀が依頼を受けたターゲット。
考えれば考えるほど翡翠の中で疑惑が増えていく。
出口のない迷路に迷い込み必死でゴールを探し続けているようなそんな感覚。

ゴールがあるとするならそのゴールは琥珀が握りしめている真実。




< 173 / 202 >

この作品をシェア

pagetop