【完】 SECRET♥LOVE 危険なアイツの危険な誘惑
結局送信すらできなかったメール。
ただ一言会いたいさえも送信されることはなかった。
会えば終わる。
そんな不安がそうさせていた。
翡翠は考えていた。
琥珀と出逢ってからの自分は琥珀のペースに引きずり込まれるように乱されて、
幸せを噛みしめた次の瞬間底なしの不安に襲われる。
それの繰り返しだと。
年上だからいつも琥珀の1歩前を歩いているつもりだった。
そうあろうと思っていた。
でも気づけばいつも琥珀は遙か先を歩いていた。
置き去りにされたまま必死でそんな琥珀を追いかけ続けていたような気がしていた。
「宝城さん部長がお呼びです」
「はっはい。ありがとう」
翡翠が一番避けたい男。
仕事だと割り切ろうとしても、元々公私混同していた仲なのだから今さらきっちり割り切りたいと思っても無理があるのかもしれない。
男の話しは仕事の話しではなく昨夜の続き・・・ そんな気がしていた。
ただ一言会いたいさえも送信されることはなかった。
会えば終わる。
そんな不安がそうさせていた。
翡翠は考えていた。
琥珀と出逢ってからの自分は琥珀のペースに引きずり込まれるように乱されて、
幸せを噛みしめた次の瞬間底なしの不安に襲われる。
それの繰り返しだと。
年上だからいつも琥珀の1歩前を歩いているつもりだった。
そうあろうと思っていた。
でも気づけばいつも琥珀は遙か先を歩いていた。
置き去りにされたまま必死でそんな琥珀を追いかけ続けていたような気がしていた。
「宝城さん部長がお呼びです」
「はっはい。ありがとう」
翡翠が一番避けたい男。
仕事だと割り切ろうとしても、元々公私混同していた仲なのだから今さらきっちり割り切りたいと思っても無理があるのかもしれない。
男の話しは仕事の話しではなく昨夜の続き・・・ そんな気がしていた。