【完】 SECRET♥LOVE 危険なアイツの危険な誘惑

灰皿の隣に置かれたミネラルウォーター。

翡翠はこのまま寝てしまいたいくらいの気だるさを感じながらも、シャワーの蛇口をひねる。

シャワーの勢いに全身を任せ、白い湯気に包まれていく。

ほのかにピンクに色づく素肌。

髪から香る甘い香り。

男の移り香が一瞬にして流れて・・・ そして消えていく。


完全に男の匂いが洗い流された身体にバスローブを纏う。

静まり返った部屋の様子からはさっきまでの燃えるような行為は想像もつかない。

ホッとするような・・・寂しさにも似たような感情を翡翠は感じていた。

 「これでいいの・・・」

ぽつりと独り言が零れ

そのままベットに腰かけるとラベンダーのアロマを焚く。


部屋からも男の残り香りが消えていく。


 








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