【完】 SECRET♥LOVE 危険なアイツの危険な誘惑

翡翠は電車の中にいた。
夜景と化した、電車からの流れる風景をただ目で追っていた。


脱力感にも似た疲労感。
翡翠は何も考えたくないしやりたくなかった。


 「家で待ってるから。」

そう言ってくれた琥珀の言葉が脳裏を霞んでは見たけど翡翠の足が琥珀の家に向くことはなかった。









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